2012年12月7日金曜日
医学部での授業:いったいどうなっていくのだ
ある関西の医学部での授業。もう5年目くらいになるだろうか。
2年くらい前は、最前列の端っこの席で2人の女子学生が延々おしゃべりしていて、まあそんなこともあるかなと。
、
昨年は最前列の端っこに座る学生が授業を始めますと言っても、なんだか問題集を広げてそれを黙々と解いている。それなんですかと質問すると、なんの悪びれる様子もなく、CBTの問題集ですと答える。いやそうではなくて、とりあえず授業を始めるのでちょっとこっちに集中してくれないかなという意味で質問しただけなんだけど。そんなことは何も伝わらない。
そして今年。最前列の中央にいる学生が机の下で携帯をいじっている。机の上は何かの問題集とそれの答えを書くノートらしきもの。最前列に限らず、大部分の学生がなんだが問題集を机の上に広げて、黙々と問題を解いている。私がマイクを手に話し始めても、その雰囲気はあまり変わらない。
ただ、質問しながら、マイクを向けるとそれなりに答えたりはする。結構面白い答えもある。それはあまり変わらない。
しかし、経時的な変化を振り返るに、年々症状は悪化している。どんどん授業がやりにくくなっている。学生との関係をどう取っていいのかわからない。
これはいったい何を示しているのか。
安部晋太郎の息子がまた総理大臣になるというような世の中と連動しているのか。
石原慎太郎が国政に復帰するというような世の中と連動しているのか。
阿部慎之助のバッティングはすごいが。
のはらしんのすけは永遠だ。
なんだか頭がおかしくなってくる。
ここの医学部は何か特殊な集団なのだろうか。
そうではない気がする。
もちろん自分だって学生時代に授業を真面目に聞いたことなんかないんだけど、何かずいぶん雰囲気が違う気がする。もちろんそれは単なる自分のやってきたことには肯定的で、他人には厳しいというだけかもしれないが。
しかし、自分の時代は、最前列で携帯をいじってるなんてことはなく、そういうときは誰も授業に出ていないという状況だったと思う。どっちもどっちかもしれないけど。
来年も授業をすることになると思うが、一体どうなっているのか、楽しみのような恐ろしいような。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
ゲリラ的に出席がとられる可能性のある講義はうちもそんな感じです。
授業聞く気がないのに途中で入ってきて人数オーバーの席に無理やり座ろうとする人がいたり、話し声がうるさくて授業に集中できなかったりするとイライラするので、学務課のアンケートで出席とらないで下さいと書いたこともあるのですが、なかなかそうもいかないんですね。
不思議な事に、先生が「この授業は出席とらないから、聞く気がない人は外に出るように」と言うと、何故かあまり誰も出ていかず内職する人もいない状態になります。そういうひとたちが、何を大切にしているのか疑問に思います。
とはいえ私も、低学年のころはそんな感じだったのであまり大きいこと言えませんが。
コメントありがとうございます。
ひょっとしたら何かの新しい息吹かもしれません。次第に一線を降りつつある者のたわごととして読んでもらって構いません。
この悪意のなさ、後ろめたさのなさが何かを生み出すかもしれない、そう思い直しているところです。
コメントを投稿