生物多様性基本法というのがあるということを新聞で知った。
多様性を守るのは何か。法律が守るとは思えない。現在の多様性は法律で守られたわけではなく、勝手にそうなっただけのことだ。
人間が増えすぎたというのは、法律によって達成されたのかどうか。そういうところがある。少子化対策基本法というのもあるのだろうか。人間が増えすぎてなお少子化が問題とはどういうことか。
少子化も困るし、生物の多様性も守らないといけないし、大変だ。エコロジーというのは両立が不可能であるというのが、その本質だろう。何かが増えれば何かが減る。人間が増えれば人間以外が減る。それをエコという。
ところが、それがいつの間にやら、人間も増え、生物の多様性も守られるのがエコとなった。そういう無謀な試みに賭けるのは人間だけだろう。こういうのは、本来の生態学的なあり方から最も遠いものだ。何でもチャレンジするのはいいことだ。それは人間らしい。しかし、その人間らしさは人間以外の生物の減少ということに強くつながっている。
人間が無理なチャレンジをやめる、ということができなければ、多様性は守られない。それはほぼ自明のことのように思われる。
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