「別にころっと逝くなら今死んでもいいんだけど」といいながら、あれが心配、これが心配という患者さんがたくさん現れる。
「寝たきりになっちゃ困るから」、「介護が必要になって迷惑かけてはいけないから」、そういうことだろう。
そうした患者さんに次のように言ってみる。
「それなら、きょう死んじゃうという手あるんですけどね。お手伝いしますよ」
むりだな。
しかし、積極的安楽死、というのは大きな選択肢だと思う。
1人で自殺というよりは、誰かの手を借りて、少しはいいような気もする。
ただ逆に、最後は1人で、というのもとてもいい気がする。
自分のからだは自分のものではないという考えもあり、死に方について、自分ひとりで決めるよりは、多くの人の合意で、決めたほうがいいのかもしれない。
しかし多くの人はそんな場にかかわりあいたくないだろう。そうなると、やはりそれは家族の役割だったり、医療従事者の仕事ということになるのか。
極楽まくらおとしのリアルさは、時代の要請か。そんなわけないか。
考える価値はある。
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