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2009年11月25日水曜日

沈まぬ太陽、牛丼屋

死ぬまず太陽はよい映画だ。CGがちゃちだとしても、牛丼屋のシーンだけでも十分見る価値がある。
会社で執拗な嫌がらせを受け続ける父。かつての組合の同僚であった役員から、情報を見せないと娘の結婚式になにが起こっても知らないぞ、と脅迫される。
その後、息子を訪ね、一緒に牛丼を食べる。決して弱音を吐かないおやじが、何か言いたげで、どこか息子に助けを求めているかのようで、でもそうは言わないのだけど、牛丼が運ばれると、何かにとりつかれたように牛丼をかき込む。それを見て息子も。弱音を吐くわけではないけれど、弱音をどうやっても見せてしまうおやじ。息子は、なにをするわけでもないが、それを何か見事に受け止めている。
思い出すだけでもなんだか胸がいっぱいになる。映画で泣いたりしたことはないんだけど、ちょっとやばかった。
息子に弱音をみせに来るおやじ。
何とも言いようのないシーン。
もうすでに弱音を吐きまくっている自分には、もうどうしようもないのだけれど。

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