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2010年11月25日木曜日

極楽まくらおとし図2

 
今日は研修医とナースと極楽まくらおとし図を読んだ。
もう何回読んだだろう。

法律で守られた医者が行う積極的安楽死と、家族が法律に背いて行う積極的安楽死とどちらか好ましいか、と問いかけたら、意外なことに、家族が行う方がいいという意見が優勢だった。これは何か恐るべきことのような気もするが、とてもいいことのような気もする。

これは単なる小説の力なのか。

小説のラストシーンは確かにとても美しい光景に思われる。

それでも、自分で食事を取ることを拒否すれば死ねるんだから、他人に殺してくれと頼むようなことはすべきでないという意見も出る。

確かに家族は、重い荷物を背負う。積極的な安楽死なんて無理をせずに、放置すればいいじゃないか。そうすればそんな重い荷物を背負わずに済む。

しかし、放置ではじいさんが救えない、積極的にかかわることでしかじいさんは救われない、そう思ったのか。積極的安楽死といっても、それはじいさんを助けようという結果ではないのか。
助けるというのはもちろん命を助けるという意味ではない。まさにじいさんを助けるという意味だ。

わけがわからないのは今日も同じ。
しかし、わけがわからないことだけが持続していく、次につながっていく。
 

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