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2009年12月11日金曜日

決定不能性

治療が有効かどうかなんて、実は決めることはできない。どう生きるのがよいかを決められないのと同様に。
降圧薬が有効かどうか、そんなことは決めようがない。efficucyとeffectivenessなんて言葉でごまかしたってだめだ。どちらにしろ決めようがないのだ。
血圧が下がる、それくらいのことなら、決定不能などとややこしいことをいう必要はないかもしれない。しかし、脳卒中を予防する、となるともうわけがわからない。死亡率を減少させる、となるともう嘘が明らかだ。
死亡率は100%である。それは決定済みである。議論の余地はない。それ以外はすべて決定不能。なにがいいのか悪いのか、なにが正しくてなにが間違っているのか。決めようがない。
ことば、言葉を選んだ瞬間に、何かを失う。決定できないなにかに、なにかではない固有の名前を付ける、ここにすべての問題がある。有効である、という言葉を選んだ瞬間にいったいなにを失ったのか。言葉以外すべて。

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