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2009年12月17日木曜日

動的平衡

久しぶりのポメラである。書くということから何となく遠ざかっていた。読むことと書くことは二律背反なのか。ただそうたくさん読んだわけでもない。福岡伸一の著書など、決定的なインパクトのある本が何冊か在ったことは確かだけれど。


ウィルスは生物ではない。動的平衡こそ生物の特徴である。同じようでありながら、その構成分子は常に入れ替わっている。これは、別の角度からいえば、同一性の問題というふうにも考えられる。昨日の私と、今日の私、同じ私なのだが、違う私でもある。時間軸の問題。老化の問題。動的ということが昨日の私と今日の私の以外であり、平衡ということが同じということである。

動的平衡とは、全体を取り扱うというということでもある。恐らく。生態学的、ということと、動的平衡ということにはアナロジーが成り立つかもしれない。生物のルールと言葉のルールは同じ構造を持つかもしれない。それもまた似たようなことを表現している。

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