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2010年8月31日火曜日

カンブリア宮殿

 
孫正義出演のカンブリア宮殿。

夢を持った者だけが夢を実現できる。
そしてその夢の実現を心底望むか否か、それだけが夢を実現する人としない人の違いだと。

そりゃそうだ。
でも今必要なのは、夢を実現したいというポジティブさではなく、むしろ夢がなくても生きられるというネガティブさではないか。

夢はあってもなくてもいいと思う。自分自身はこれまで夢に向かって生きてきたということはない。
強い思いで夢を持てる人というのは、あまり誰かの助けを必要としない。だから、夢を持てというのは誰に向けたメッセージなのかよくわからない。夢を持つものはそんなことを言われなくても夢を持つだろう。

何かを求めているのは、夢を持てない人のほうだ。夢を持てない人はいつも何かを求めている。
その夢を持てない人に、何でもいい、夢を持てという。しかし、その何でもというのの一例が、「世界一のパンケーキ職人になるというのでもいい」というのだ。世界一というのは何でもいいということとは違うような気がする。夢が持てないという人が必要としているメッセージは、夢を持てということではない。それは私の経験が私に明確に教えてくれたことだ。

だから私はむしろこう言いたいのだ。夢が持てない人に向けて、夢なんかいらないのだ、と。
自分の心当たりはこんなこと。

生きたいと思う以外に、何の生きる理由が必要か。
言ったのは寺山修司だっただろうか。記憶は定かでないが。


 

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