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2011年3月7日月曜日

自立した患者

 
何も情報を持たないものこそ、もっとも自立した患者ではないか。

正しい情報というものはありえない。
正しい使い方というのもありえない。
正しい医者というのもありえない。

それはあまりに極端な考え方かもしれないが、そう考えてみるとどういうことになるのか。

プロフェッショナルとは、正しい医療を、正しい方法で、正しい医師が提供するというふうにも言える。そうした医療を提供するプロの医師は、患者を素人にしてしまうかもしれない。

よく情報収集をした患者は、結局医療者側に飼い慣らされてしまうのではないか?
そういう危険こそ、患者に伝えなくてはいけないのではないか。

逆に、正しい医療も、正しい方法も、正しい医師もないとしたら、そこにあるのはただのカオスかもしれない。しかし本当はこの世はカオスではないのか。カオスの中で生きている、そうしっかりと自覚したほうが、自立した患者を育てるかもしれない。
 

 

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