ある学会で基調講演を頼まれた。
題して「公衆衛生とマーケティング」
全体としては、「健康第一をやめよう」、そういう話。お金かけて検診受けるのもいいけど、そのお金で温泉にでも行ってみたらどうか(
http://sarabahakobune.blogspot.com/2011/02/blog-post_25.html)。
一部には、「乳がん検診は、乳がん死亡を20%減らすが、乳がんと診断された人の乳がん以外の死亡を2.5倍に増やすかもしれない」、というような検診に否定的な内容が含まれているのは確かだが、話し終わった後に信じがたい座長からの一言。
「そんなことはすでにみんな考えてやっていることだ」
極めつけは、「この件に対して、○○先生もいいたいことが山ほどあるでしょうから、15分間時間を使っていただいて、是非意見をおねがいします」だって。
そうれを受けて学会の重鎮の元大学教授がパネルディスカッションの時間を無視して発言。
15分くらい、いろいろ話されたが、ほとんどわけがわからない。わかったのは以下の言葉のみ。
検診推進を邪魔する者は、「許せない」
もちろんこちらに再度意見をいわせてくれるわけじゃない。そこで終わり。
こういう人たちが世の中を動かしているとすれば、最近の世の中の動きもわからないではない。
しかし、自分は正しく、相手は間違っている、どうしてそんなふうに思えるのだろう。
ぞっとする事件が続く。
怒るのはつまらんと思っていたが、怒らないといけないのかも知れない。
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