【キュレーション:無数の情報の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たに意味を与え、そして多くの人と共有すること】
EBMにかかわる仕事はそんな仕事だったと思う。
佐々木俊尚の「キュレーションの時代」を読んだ。説得力ある。
医療もまた例外ではない。
広大なエコシステムの中のキュレーターとしての医師。
たとえば、高血圧の治療について。
「脳卒中を予防するって言うんだけど、5年間で10%の脳卒中の危険を6%に減らすくらいの効果なんだけど」、そんな視座の提供。
あとアウトサイダーアートについて書かれた部分。
まともな研修を受けずに、へき地医療、医学教育専任なんていう特殊な立場で働いてきて、私自身アウトサイダーの1人だろう。しかし、そのおかげで、「生の芸術」というように、「生の医療」なんてとてもいえないけど、まあそういう方向で仕事をしてきたような気がする。
これまでやってきたのはアウトサイーダーメディスンだった。
アウトサイダーには優れたキュレーターが必要だ。アウトサイダーでありながら、キュレーターであるというようなことが可能かどうか。
医者として、キュレーターでありながら、アウトサイダー、そんな無謀な試みにかけてみたい。
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