ここで働いています

2011年4月29日金曜日

病気の不安にまつわる昔話

 
20代の女性が、乳がんが心配だといって来院。対応する研修医に様々な訴えが止まらない。一人に一時間くらいかけて、結局は外科の外来予約、という結末。

その患者について研修医と話していて、思い出した昔の話。
研修医にはまだ話していないんだけど。

小さい頃、おしっこした後にぶるっと震えるのが、何かの病気ではないかとても不安だった。
ある日友達と、並んで立ちションベンをしていた時のこと。私がぶるっとすると、隣の友達もぶるっとする。そんなことがあって、ほかの友達にも聞いてみると、みんなぶるっとする。何だ、みんなもそうなのか。一気にそれまでの不安が解決した。

この女性も、友達と昼御飯でも食べながら、キャンディーズのスーちゃんは30代で乳がんなんだって、怖いよね。私、心配になっちゃう。えーわたしも、私も、みたいな、ことで、本当は解決できてしまうことかもしれない。

心配をなくすことは難しいけど、みんなが心配を共有できれば、それほどのことはなくなってしまう。

死ぬの怖いよね。そうだよね。こわいこわい。わたしも。私も。

関係あるようなないような話。
 

0 件のコメント: