2010年9月11日土曜日
コレステロールは敵か味方か
コレステロールなんてものはない。コレステロールという名があるばかりだ。
コレステロールというものがある。そう名づけられたものとは違う何かが。
コレステロールは、人間の体にとって、道に転がる石のようなものだ。
石は敵か味方か。
コレステロールだって同じ。
ただそこにある石というのにも何かしら起源がある。歴史がある。時間が流れている。
山から下って、川から海へ、そしてまたあの山へ。
「小石のように」、ボブディランでなく、中島みゆきの方。
コレステロールも、食った肉から門脈、肝臓、そして静脈、動脈、ステロイドホルモンなんかにもなるかもしれない、動脈硬化を作るかもしれない。まさに小石のように、コレステロールにも歴史がある。時が流れている。
コレステロールというのはもうやめにしたい。この私の血液を流れる、ストーンと呼ぼう。たくさんのストーンのうちの一つ。コレストーン。
転がれ、私のコレストーン。小石のように。ある時は敵に、ある時は味方になって。
でも本当は、コレストーンは、敵でも味方でもなくて、ただ石のようなものだ。
コレストーンが、敵でもなく味方でもないことは、エビデンスがそれを見事に証明している。
しかし、なぜかコレステロールと名付けられたものには、敵だという情報しか流れなかった。ようやく今頃になって、味方説が流れだす。
そうなるとまたこっちには違和感があって、敵説と味方説の起源が同じところにあることを思い知る。
いや、コレステロールは敵でもないし、味方でもない、名前を変えた方がいい、コレストーンと。敵か味方かという考え方をやめない限り、この混乱は収拾しないだろう。
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