院内感染の問題が連日新聞に載る。
こういう問題こそエコロジカルに取り上げてほしい。
オランダの中耳炎ガイドラインは、中耳炎の患者に発症から3日以内の抗菌薬投与を原則投与しないという方針によって、耐性菌を激減させた。もちろんそれによって中耳炎による難聴などの重篤な合併症が若干は増えているかもしれないが。要するにこの問題は、あっちがたてばこっちが立たずというエコロジカルな問題なのだ。
こういうことをエコロジカルに論じるような、ジャーナリストがいるといいのだけれど。
かぜには抗菌薬を出さない、気管支炎では迷う、肺炎には出す、というような基本すら全くないがしろにされている現状で、大学病院の院内感染の問題だけ取り上げても、何の解決にもならない。
エコ、エコとやかましいが、エコロジカルな思考というのは忘れ去られるばかりだ。
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