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2010年8月17日火曜日

92歳の老人が

  
92歳の老人が、前立腺がんの検診について相談したところ、やらなくていいのではといわれ、年寄りだと思って相手になってくれなかったと怒る。

やりましょうなんて医者は、検査すればもうかるし、なんてことしか考えていないかも知れない。

逆にやらないほうがというほうがとてもいい医者かもしれない。

こんな患者を作った世の中こそ問題だ。
これもまた「末人」の一人かもしれない

よりよく生きる、健康で価値のある人生を送ろうという努力が、思いもよならない結末を迎える。
いつまでたっても病気になる恐怖から逃れられない。死に向き合うことができない。かえって不幸せな長すぎる人生。

幸せすぎる現世と、あるかどうかわからない天国。
釣り合うわけがない。バランスを欠いた人生だ。そんなことして、子供より長生きしてもいいのか。
しかしそんなこと言うと、いつまでも長生きしてねという孫に怒られる。子供はもういい加減に先に逝ってくれないかと思っていたりするが、そんな風に思うのは不謹慎なこととされる。

厳しすぎる現世と、頼りない天国なら、頼りない天国を選んで自ら死んでしまうというのも理解ができる。まだそのほうがバランスがとれた人生かもしれない。だから自殺すると天国へは行けないなんて現世で言われたりする。それはみんなが死なないための方便か。

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