ここで働いています

2010年12月6日月曜日

怒る患者

 
入ってくるなり怒っている患者。
かぜ全然治らない。鼻水が出て匂いがわからない。毎日かカイゲン飲んでいるのに。
その上一時間も待たされ、かえって調子が悪くなる。早く何とかして。

早口で、鼻が詰まっている様子もないし、その間鼻をかむでもない。

熱もないし、食事も摂れるし、鼻水くらい。
診察上異常ない。

このまま様子みても、というなり激怒。

相談して決めたほうがいい。こっちはプロだし、いい解決方法提示しますよ。
そういう提案をすべて拒否して、説明を途中でさえぎって、勝手に出て行ってしまった。

患者中心の医療、なんて言葉はやめるべきだと思う。

患者中心の医療の背後には、儲かる医療、ものが売れる医療という構造があり、そんなものは全然患者中心じゃない。

今日の患者だって、「はやめの○○○」、みたいなかぜ薬のコマーシャルにだまされた被害者だ。
 

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