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2009年12月17日木曜日

偶然だけが人生だ

5年ぶりくらいにボーイスカウト時代の師匠に会った。後輩にも。回る回るよ、時代は回る。喜び悲しみ繰り返し。今日は倒れた旅人たちも生まれ変わって歩き出すよ。巡る巡るよ時代は巡る。別れと出会いを繰り返し、今日は別れた恋人たちも生まれ変わって巡り会うよ。そういう実感。少しずつ変化しながら、繰り返す。決して元のままではないのだけれど、繰り返す。螺旋状に回りながら、そのうち遠心力で飛び去ってしまうような。引き合う力と離れる力は拮抗している。引き合うだけではすれ違ってしまうかもしれない。離れる力とつりあうところで出会いがある。


さよならだけが人生ではないのだ。そんな風に思う。年をとったものだ。さよならとは死ぬことである。そういう意味でなら、さよならだけが人生なのだけれど。

また何かが始まるかもしれない。偶然だけが人生だ。こうしようと思ってうまくいった試しはない。予感だけを頼りに、また何かを始める。そうではない。何かが始まる。何かに手を引かれないと進めない。しかし、手を引かれれば、進んでいける。あらかじめ設定された目標に向かって進むということは、とても困難だ。とにかく逃げ出したいのだから。逃げ出さないために必要なのは、目標ではなくて、認められること。必要とされること。

しばし止まっていた感じがする。そして、また歩き出す。何かの手に引かれて。

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