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2009年12月17日木曜日

マイノリティ

マイノリティの問題。総合、包括、プライマリケア、EBM、臨床疫学、医学教育、なんと言ってもいいのだけど、所詮マイノリティなのである。今の自分のポジションはマイノリティだったからこそ得られてと言う部分が大きい。それを広めようとする仕事というのはそもそも無理がある。簡単に広まらないから自分にも大きなチャンスがあった。当然広めようとするには、自分が最大限に利用してきたマイノリティの問題を乗り越える必要がある。マイノリティがマジョリティになる。そういう道筋。しかしそこで失われるものこそ、自分自身が学んだ最も大きなことではないか。賛同者がいない中でも頑張り続けること。認められるとか認められないとか、意識せずに続けること、否定的な意見にさらされ続けても挫けないこと。マジョリティになったとたんにそういうことを学ぶことはほとんど不可能になる。


理解しない人に理解してもらうということ。マジョリティがマイノリティを理解するということ。しかし、マジョリティに属する理解できない人が、マイノリティに陥ることなく、理解できるということを果たして達成可能なのか。

難しく考えすぎ、ただそれだけのような気もするが。

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