インフルエンザの説明はこうやっておけばいいんだ、となったところが誤解の始まり。
何度も使える説明を編み出したところが落とし穴。
「検査が陽性ですからインフルエンザです」
「検査が陰性ですからインフルエンザではありません」
実際はそんなことではないんだけど、検査が普及するというのはこういうことだ。
説明に正解はない。
ないから、検査するかどうかは自分で考えて、というのなら医者はいらない。
正解がない中で、そこでのみ通用する1つの回答を生み出すこと。
「一回きりの使用にたえうる言葉」
高橋源一郎のつぶやきがいまだに頭でこだまする。
妻を失い、事故で自立した生活が出来なくなった息子を介護し、嫁と孫は再婚し出て行き、ついには息子を看取り、一人ぼっちになった老人がいう。
「よかった」と。
インフルエンザの患者に、検査もせず、処方もせず、「よかった」といってもらえるかどうか、それが宿題。
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